Pearl Story

真珠ストーリー

養殖から製品まで

採苗

Collecting

真珠の養殖は、真珠を作り出す貝の採集(採苗)から始まります。「たね」と呼ばれる仔貝が海中に漂う、産卵から2〜3週間の間に、主に杉葉などに付着させて、母貝となるまで海中で育成します。
挿核:あこや貝の中には貝殻の成分を分泌する「外套膜」があります。貝の中に異物が入っても、真珠質で何重にも包んでしまいます。この性質を生かして、貝に人工的に核を挿入して真珠層を形成させます。
核を挿入したあこや貝は養生カゴに入れられ、波の静かな内海で1ヵ月ほど休ませます。この期間は母貝が順調に真珠を育むように、貝についた海藻などを取り除く「貝掃除」が念入りに行われます。
浜上げ:沖に出してから1~2年間ほどでいよいよ「浜揚げ」と呼ばれる真珠の採取作業にかかります。通常、海水の温度が下がり、真珠の色味とテリが一番鮮明になる真冬に行われます。
洗浄:取り出された真珠は、洗いをかけられてより鮮明な輝きと美しさを帯びていきます。この時、商品として不適当な真珠はあらかじめ取り除かれます。

入札

Bidding

養殖から浜上げされた真珠は1~3月にかけて日本各地で入札会が行われ、卸(加工・流通)業者に買い付けられます

選別

Sorting

色・形・大きさ・テリ・巻き・キズの6つの要素を厳しくチェックし、細かい選別作業によって商品を格付けします。中でも「花珠」と呼ばれる最高品質の真珠は、たいへん希少価値が高いものです。

加工

Machining

何段階もの厳正な選別をクリアした珠だけが、パールジュエリーへと加工されていきます

製品

Product

選ばれた真珠の中から、大きさや色目の似たものを選り分け、ジュエリーを製作します。なめらかで温かな輝きは、真珠を育む歳月と何度も選別を経て、ようやく私たちのもとへ届けられます。